日本では古来より夏につる植物の緑陰で家屋に涼を呼ぶ習慣があります。この植物の力を利用するため建物の表面へ植栽する工事全般を緑化工事と呼びます。
屋上や外装へ緑化工事を施すことによって、夏の厳しい日差しから建物全体を守り、建物内部の温度の上昇を防ぐため、少ない電力でエアコンの効き目を高める省エネ効果があります。
また、都市部ではビルが密集しコンクリートやエアコン・車などの排熱が滞留し、郊外に比べ気温が高くなるヒートアイランド現象が問題となっています。緑化された建物は、建物自体の温度上昇を抑えるとともに植物の水分による気化熱、地球温暖化の原因のひとつといわれる二酸化炭素の吸収など、その効果から近年屋上緑化の関心はますます高まっています。